NIWATAN の由来
NIWATAN 庭譚
庭作りとは、ものがたり(譚)をつくること。
庭に使う材料にもすべてものがたりが存在する。。。
庭に新しく入れた材料はそこからものがたりが始まる。
庭を作るにあたって、既存の材料を使って欲しいと言われるお施主さんは多い。それは、その物達にたくさんの思い出が詰まっているからです。
そのことに気付くことができたのは、15歳の時に起きた出来事のお陰でした。。。
私は2歳の時、2階の窓から転落するという事故に遭いました。
その時に私を救ってくれたのが一本の「カイヅカイブキ」という樹でした。
私はその樹に引っかかり無傷でした。
そのまま落ちていれば、多分今この世にはいないでしょう。
15歳の時、家を立て直す事になり、その樹を伐採しようという話がでました。
しかし、私にとってそれは『命の恩木』であり、親にどうしても生かして欲しいと頼み込みました。
そして、移植することになり、地元の庭師さんにお願いしました。
その時です。
その庭師さんは「こんなボロ木捨てて、新しく買った方がえーでー!」と・・・私は子供ながらショックでした。
そして、運命なのか、それから5年後に庭師をはじめることとなります。
修行時代から「俺は、絶対にあんな庭師にはならんぞ」と肝に命じてきました。
だから、独立時にこの「譚~ものがたり~」という一文字をとったわけです。。。
ものがたりを大事に生かした作庭を心がける。。。
そんな思いを籠めています。
LANDSCAPE NIWATAN DESIGN+ARTISAN OFFICE・・・2010年5月新設
広島県福山市 繁華街のど真中にOFFICEを新設
遠隔地の仕事も増えてきた事と、世界に発信する時に、より福山という街をアピールできるよう、福山のランドマークである「住吉スクエア」にOFFICEを構えました。
はじめは、何でこんなところに・・・と誰もから言われた・・・
ただ、おれは多くの人に『庭』というモノを伝えたかった。
それと、いつでも誰でも気軽に寄れる場所を作りたかった。。。
そんな訳で、多くの方がフラッと足を運んでくれるOFFICEとなっています。