26th April ,2006

土留め石積み



昨日、もう一軒の庭の解体、補修が終了。。。

ここも、今月末から家の新築工事に入る。

完成は今年の終わり頃とのこと。

ここの庭は、入る前からいろんなお話をさせていただき、いろんなからみもあり、
何度もお断りしていた・・・

断ったにもかかわらず、ここのお施主さんは何度も電話してこられ、しつこくお願いして下さった。

その行為に感激し、仕事を請けることにしたんです。



はじめの話では、「家を建て直すから、一部庭を撤去してほしい」
ということでした。。。

撤去した石を置く場所や、移植の植木を植える場所など聞いたら、

「すべて任せます。」

と言ってくださった。

サプライズをおこそうと思い、置いておくだけの予定だったスペースに背景につながる一つの景色をつくったんです。遊びを兼ねて^^(もちろん、一日の作業時間を10~12時間に延ばしてね^^)

しかも、解体と同じ日数で・・・

さらに、裏山に・・・

さらにさらに、少しだけ、既存の石積みまで壊して・・・

「これを見た時のお施主さんの顔が見たいな~」って手伝いに来てくれた岡山の坂ちゃんと話していたら、お施主さんがこられた。。。

「!!!うわぁーーー!!!裏にはもったいないくらいのものが出来たねー!!!」

と大喜び^^

よかった。。。


それから2日後、お施主さんから

「実は、裏山をずっといじりたいと思ってたんです。ぜんちゃんに是非いじって欲しい。家を解体した後にすぐに入って欲しい。」

って言ってくださったんです。



そこは、家が建ってしまうともう入れなくなるんです。

そこには、なぜか15tくらいの石がポツンと1つだけ転がっているんです。。。

「これを生かす景色をつくります!!!」

私はそう言いました。。。



今回作った景色が、次の縁をつくりました。。。

私は常に思います。。。



どうでもいい事をちゃんとしないといけない。。。



いいものつくるのは当たり前。。。



残土の置き方、石の置き方、ガラの置き方、ゴミの置き方、道具の置き方・・・

きれいに整理、整頓。

置いとけばいい物も、きれいに置きます。

毎日見るのはお施主さん。きれいに置いとけば気持ちがいいはずです。


そんな姿を、みんなが見ています。。。

19th April ,2006

ここにできるもの

先日、一軒の庭の解体がおわった。。。

これから、新たに家を増築される。。。

家の完成後の作庭となる。。。


今回、松一本と、椿二本、百日紅、サツキ類、下草類以外の樹木たちは、すべて伐採した。。。

見る人見る人に、

「もったいない・・・」と言われた・・・

しかし、これは、お施主様となんどもなんども話し合いを繰り返し決定したことです。
私の書いた作庭のイメージスケッチを見て、とても気に入って下さった。


「すべてお任せします。」と言いながら、お施主様が決めて下さった事。。。

もちろん、そうは言っても昔から慣れ親しんできた樹木達。。。
お施主さんも可愛かったに違いない。。。



そう思って、一番大きい松の木を取り入れることにした。。。
石も、ある石を使う予定。。。


なるべくある物を使ってあげたいし、樹木を伐採なんてことも気がひけたりする。
しかし、ここにある樹は作りすぎていて、直しようのない樹が多かった。。。

だから、太い松も二本伐採した。買おうと思ったら、新たに入れる雑木よりはるかに値段が高い樹です。



ものづくりって、そういうものだと思う。。。

高いからいい材料じゃないんです。。。

自分の感覚でいいと思うものがいいんです。。。



その材料の良さをどう生かしてやり、それを全体でどうまとめるかが大事なんです。。。

一つの材料の高い安いじゃない。

???じゃ、なんでばっさいしたの???って思うじゃろ?

人間の手によってその樹の良さを完全に殺されてたってことなんよ。。。
それはもう、どうにもならん手入れをされてきた、直す余地を与えんくらい樹の良さを無視した手入れをされてしまった樹じゃったわけ・・・

それだけは、どうにもならんのんよ。

切ったらおわり。枝や、幹をつけかえる事はできんのんよ・・・

要は、全体のバランス。

なんでもそうですね。


駅前再開発や、鞆の浦もそう・・・

その街の良さを無視して作ったら終わりなんよ。。。

壊したものは元にはもどらんのんよ。。。


時は戻すことはできん!


ものづくりをする者は、壊すときも命がけでするべきじゃ・・・


今、福山や、いろんな地方で開発を進めている人間みんなに言いたい!!!


お前ら!命かけれるか?!


・・・

無理じゃろうな・・・



果たしてここにどんな庭が誕生するのでしょう^^

犠牲になった樹木たちの為にも、いい庭つくるぞ~~~!!!


乞うご期待!!!

13th April ,2006

福山 協働まちづくりシンポジウム

昨日の晩、JCさん主催による「協働まちづくりシンポジウム」が開かれた。。。

実質これは、駅前再開発のシンポジウムと言ってよいものだった。。。



我らがわかば会の副頭から招待され、会メンバーのドラゴンひろと、ルーフたかと共に出陣した。。。後でにしにし参戦。。。



話題の羽田市長も出席されていた。。。



まず、このシンポジウムで得たものは・・・

何といっても、パネリストの藻谷浩介氏のお話は、とてもおもしろく、かつ的確でとても勉強になった。。。

これが聞けただけで行った甲斐はあった。。。





しかし・・・



駅前再開発案の浅はかさには愕然とした・・・



4階までが商業店舗の45階建てのマンション???


あほか・・・


33階に共同住宅スカイラウンジ???


馬鹿か・・・

このご時勢に何を考えとるんじゃ???




金持ちの金持ちによる駅前再開発。。。



最悪じゃ・・・



しかも、先のこと考えとるとは思えん・・・

こんなもの建てるだけたてて、廃墟になった時おまえらおらんじゃねーか。。。
おいしい汁だけ吸ってはいさよならか?

これから産まれてくる俺らの孫や、ひ孫が苦労するんじゃ!!!

今の今でも、壊すことに苦労しとるのに、これからそんなもん作ってどうするんな!!!


この規模の大きさは大問題じゃ!!!



羽田市長さんは、この期に及んで「今までの福山の開発はすべてうまくいっています。」だって・・・

うそこけ!!!最近でもロッツは失敗じゃないんか!!!



福山市役所も、色々いっとった。的外れなプレゼンを・・・

いかにも、ちゃんとしてますって感じの言葉を並べていたが、言葉だけを探して並べているのが丸わかり。。。

最悪です・・・



私は思うんです。。。


福山らしいってなんじゃ?

福山の特徴ってなんじゃ?

駅にひっつく福山城じゃないんか?

鞆の浦じゃないんか?

これを生かしてまちづくりするしかないじゃん。。。

それ以外に何がある?

こんな素晴らしい文化をを感じることが出来る空気を駅前に作らんといけんのんじゃないんか???


ランドスケープじゃ!!!


どうせ赤字なら、駅の周りに石積みまくれ!!!福山城お堀復活じゃ!!!城下町福山じゃ!!!

水もはれ!緑も増やせ!森を作れ!!!


お城の中の福山駅(お堀を組み込む。キャナルシティーみたいな)、森の中のホテル、森の中のレストラン、森の中のバー、森の中の銀行、


福山駅から鞆の浦まで船でいくんじゃ!!!それから尾道にいくんじゃ!!!


福山、鞆の浦、尾道を船でつなぐんじゃ!!!


100年計画じゃ!!!


誰もが信じられんような街づくりをするんじゃー!!!!


まちは一気につくるんじゃない!!!

一気になんて良くならない!!!

まちも、庭も、人も一緒。。。



そろそろ気付こうや。。。

軸になるコンセプトをもって、統一性のあるまちづくりをせんと、いつまでたっても作って壊しての繰り返しじゃ。。。



残るものつくろーや!!!




・・・・・・・


しかし、今回のシンポジウムはとても勉強になりました。・・・が、それ以上にガッカリしたのと、危機感がわいてきました。。。


どうなるんじゃろ・・・

7th April ,2006

限りある資源

資源。。。それは、限りあるもの

私たちが使っているほとんどの物は限りある資源で作られています。

便利になって、消費のスピードが加速している今、危機的な状況になってきているようです。。。

最近、こんな事件を知りました。。。


青森県の六ヶ所村にある原発再処理工場のお話です。
ある人が書かれた文章を添付します。




青森県の六ヶ所再処理工場で、3月31日、ついに日本原燃株式会 
社はアクティブ試験(プルトニウム抽出試験)を開始しました。 

4月1日からは、使用済み核燃料をせん断する作業が始まり、排気 
筒からの放射能の放出が始まっているとのことです。 

海への放射能の放出は、「分離」という工程が始まった後、貯蔵タ 
ンクが一杯になった段階で順次始まるそうです。「分離」の開始は 
約半月後とのことです。 

「原発一年分の放射能を一日で出す」という再処理工場。しかも、 
原発や再処理工場から放出される人工放射能は、自然放射能と違っ 
て、体内にとりこまれた場合、体外に排出されにくく、内部被曝の 
原因になってしまいます。 

隣接の岩手県では、県をあげての反対の声があがっているにもかか 
わらず、日本原燃株式会社はそれを無視してアクティブ試験(プル 
トニウム抽出試験)開始を強行しました。日本国内でのプルトニウ 
ム生産には、もはや、エネルギー資源確保という点からも何の意味 
もないにもかかわらず、です。核拡散の観点から、海外からの批判 
も集中しています。一企業のこのような横暴を許していいものでし 
ょうか? 




もう一件。。。



青森県の六ヶ所再処理工場が動き出すと、プルトニウムが分離され、高レベル放射性廃液が海に大量に放出されます。放出される放射能は、1年間で3億3000万ミリシーベルト。これは47000人の経口致死量に相当します。 

 事業者の日本原燃は「ヨウ素は海水濃度に対して魚で30倍、ワカメやコンブなどの海藻類で2000倍」に濃縮されると述べています。また、海に捨てられる放射能は、北海道から千葉まで流れていくことが予測されています。 

 また、大気中には希ガス放射能のクリプトン85が放出され、その年間放出量は、スリーマイル島原発事故時に放出された全希ガス放射能量の3.6倍になります。 

 青森県のりんご、長いも、ニンニクは全国一の生産高で、ゴボウ、ダイコン、サクランボもたくさん生産されていますが、こうした農産物が放射能によって汚染されます。青森県は「県産米は他県の米に比べ2倍の放射線が出る」と予測しています。




詳しい内容については「青森県六ヶ所村再処理工場」で。




これは、原子力発電が引き起こした出来事です。人命に関わる大きな問題です。

無農薬、有機栽培が見直されてきたこの時期に、生産者の努力を一気に吹き飛ばしてしまう深刻な状況です。。。

私は、ある人物と出会い、無農薬、有機栽培で頑張っている全国のたくさんの方とお会いしてきました。もちろん、青森の方もおられます。


上の文章を読んだ時、胸が痛みました・・・


この問題をすべて把握できていないので、直接的な意見は控えますが、電力問題をおこしていることは事実のようです。

そして、こんなことになることは原子力発電を始めた時にわかっていたことでしょう。

後になって、デメリットを小出しにする汚い例だと思う。。。


これが、今の政治か・・・日本の文化か・・・

なめんじゃねー・・・



なんで、こうなる前に危機的状況になるかもしれない事実をはっきりいえんのんじゃ?

これだけ情報化が進んだ世の中で、なんでみんなに伝えることもせんのんじゃ?

こんな状況の中、オール電化を進める企業はどうなっっとんじゃ?。。。
国はどうなっとんじゃ?



もっと、大々的に公表せんといけん事がいっぱいあるんじゃないんか?





この福山でも、鞆の浦の架橋問題、駅前再開発など、様々な問題が山積みです。

この問題でも、どこまで先のこと考えとんじゃ?

橋が架かった50年後は?100年後は?駅前にマンションどーんと建てて50年後は?100年後は?


・・・


ゾッとするわ!!!

産廃の山じゃ。

福山市じゃのうて、廃山市になるわ・・・


みんなで考えて、大事にしていかんといけん事がいっぱいあるんじゃと思う・・・

ほんまのこと、知らにゃいけんわ・・・