18th March ,2012
『エス・バイ・エル・カバヤ 岡山住宅展示場』 を終えて。。。 ~本当にやりたかったこと~
2012/3/17(土)OPEN
~おれが人が集まる庭をつくる。だから頑張ってたくさんの家を売ってほしい~
「庭から住宅を考えたい。。。」これが、エス・バイ・エル・カバヤ㈱の設計部からの依頼の始まりだった。。。
これは、少し異例の依頼であった。
本来であれば、住宅展示場というのは普段から付き合いのある協力会社の仕事である。
しかし、今回は「庭と建築を一体とし、庭で建築を引き立てる」というコンセプトを基に『LANDSCAPE NIWATAN』に白羽の矢がたった。
打ち合わせは毎度数時間にわたった。
最初から、設計部のイタミさんとやりあった。
ある程度話を聞いた後、俺は口火をきった。
建築コンセプトは何なのか・・・
なぜここに窓をつけたのか・・・
フロアレベルは?天井レベルは?素材は?なぜ?その意味は?・・・
それは、設計者からすればとても厳しいことじゃと思う。
できれば避けたい部分だと思う。
なぜなら、曖昧な部分を全部突っ込まれるわけだから、ちゃんと細かい部分まで考えて設計してないと話にならんのんじゃ。
通常のハウスメーカーの業務で、住宅設計者が造園側から説明を求められることはまずない。
それを今回はやろうというのがこのエス・バイ・エル・カバヤ㈱の設計部の凄いとこじゃった。
おれは色んな話を聞き、俺が庭をつくる意味を深く考えた。
以前から俺にはある一つの想いがあった。
それは 「空間に対する人の感覚を底上げしたい・・・」ということだった。
なぜ「まち」が良くならないのか、間違ったことを平気で言い、それに従う行政が生まれるのか・・・
その答えがここにあると思っているから。。。
だから俺は始めの打ち合わせの時に言った。
「おれが人が集まる庭をつくる。だから頑張って家を売ってほしい。。。」
その時はここで留めた。。。
俺には更なる想いがあった。
それは、打ち合わせ中にイタミさんの口からふと出てきた言葉だった。。。
「これをやると営業に怒られるかも・・・」
おれはその言葉に違和感を覚え、何となく察しがついた。
通常、設計というのはその想いが伝わらなければ面倒くさい作りのものが多い。
面倒くさいというのは、決まったカタチのものではないということ。
使い勝手も変わってくるのである。
だから、設計部がつくったものを営業部が売る場合、その想いが伝わらばければ売りにくくてしょうがないのである。
おれはこの体制はまずい・・・すぐにそう思った。。。
そこでおれの闘志に火がついた。。。
『みんなをひとつにしよう・・・それが、今の流れを変えることになる・・・』
おれはその一心で庭のデザインにはいった。。。
以前からおれのことを知ってくれていた設計部とのやり取りは比較的スムーズだった。
建築、庭、共に設計を見つめあいながら一つの空間を目指した。
時間をかけて設計は完成した。
あとは『やるだけ』だった。
厳しい工程を突き付けられ、ヤバいと思ったこともあった。
しかし、おれにはもっと想うことがあった。
エス・バイ・エル・カバヤ㈱の事情を100%呑む。
その上で、他と差をつける。
でなければ、この「底上げ」は失敗する。。。
おれは、完全に向こうの要求を呑みこんだ。
車が入れるのは3日、工期は2月末、足場が外れ工事に掛かれるのが2/10。。。
これで、8.5mの樹木を含む植栽や、流れをつくる石組み、更には、中庭はすべて人力・・・かなり厳しい工程だった。。。
それでもおれは覚悟を決めた。
それは、『みんなをひとつに』・・・その想いだけだった。。。
おれ一人の力では到底無理だと判断し、仲間に頭を下げた。
東京 しおの(塩野潤 と 弟子の王子)、滋賀 作庭衆 永屋拓郎(タクローちゃん)、滋賀 庭職 きらく(村田康行)。。。
うちの竜樹をあわせて6人でこの現場に挑んだ。
おれはみんなに想いを打ち明けた。
みんな共感してくれた。
毎晩遅くまで頑張ってくれた。
結果、『エス・バイ・エル・カバヤ㈱の事情を100%呑む。』という目標は達成した。。。
工事中、遠くから十数名の団体がこっちにくる気配を感じた。
営業部のメンバーだった。
おれは何気なく見ていたが、少し時間が経って声を掛けた。
正直、はじめはあまりいい印象とは言えなかった。。。
途中、ちょっとしたイザコザもあった。
しかし、真剣に向き合っているうちに、いつしか仲良くなっていた。
おれは、管理が大変になることを詫びた。
それと同時に、この庭や建築に対する想いを伝えた。。。
みんな快く受け入れてくれた。
結局最終的に丸く収まったが、設計、インテリア担当、営業、監督、すべての人と少しのイザコザを起こし、闘志を剥き出しに向かっていくこととなってしまった。。。
そして、長いようで短い16日は終わった。。。
おれは、最後にどうしてもやりたいことがあった。
それは、設計部、営業部、現場監督のみんなで祝杯をあげることだった。
そして今回の展示場について、それぞれの想いを聞きたかった。
OPEN前に、その場は設けられた。
みんなで和気藹々と飲んだ。騒いだ。。。
おれはみんなの話を聞き、そして言った。
みんな、正しいと思うことをしてほしい。
サラリーマンだからとか、何かに理由をつけてこれは無理とか、そんな考えは捨ててほしい。
やりたいことをやって怒られて、それでいい。バランスをとって、ほんの少し前進できればそれでいい。
いつか必ずできる。そう思って、やり続けてほしい。
今の会社に満足しちゃいけん。変えたいことに眼をつむっちゃいけん。
ひとりじゃできんでも、みんなですればええ。
おれも一緒にがんばる。
だから、みんなが進みたいように進もう。
そして、会社を伸ばそう。
現場で実績をつくって、みんなの会社にしよう。
売りたいモノをちゃんと売れる会社になろう。
やるど~~~~!!!!!
みんなでそう心に誓い、みんなと別れた。。。
この一瞬でも、『みんながひとつ』になった気がした。
おれはほんまに思った。
エス・バイ・エル・カバヤ㈱でよかった。。。
いい仲間に出逢った。。。
今、現場はひとつになりつつある。。。
仕事とは・・・デザインとは・・・
ほんとはどうでもいいこと。。。
でも、どうでもよくないこと。。。
ただ、本当にやりたいことは、「庭をツクルこと」でもなく「デザイン」でもない
自分にしかつくりだせない『笑顔』をつくること。。。
それが、すべての人が仕事をする意味ではないかとおれは思う。。。
まだまだ始まったばかり。
この『庭』がどういう効果と力を生み出してくれるのか・・・
現場で引き継いでくれた 営業部のみんなに期待です。。。
是非、エス・バイ・エル・カバヤ㈱のみんなに声を掛けに行ってあげてください。
想いをもったみんなが、いい眼をして頑張っているはずだから。。。
みんな頼むね!!!
これは、少し異例の依頼であった。
本来であれば、住宅展示場というのは普段から付き合いのある協力会社の仕事である。
しかし、今回は「庭と建築を一体とし、庭で建築を引き立てる」というコンセプトを基に『LANDSCAPE NIWATAN』に白羽の矢がたった。
打ち合わせは毎度数時間にわたった。
最初から、設計部のイタミさんとやりあった。
ある程度話を聞いた後、俺は口火をきった。
建築コンセプトは何なのか・・・
なぜここに窓をつけたのか・・・
フロアレベルは?天井レベルは?素材は?なぜ?その意味は?・・・
それは、設計者からすればとても厳しいことじゃと思う。
できれば避けたい部分だと思う。
なぜなら、曖昧な部分を全部突っ込まれるわけだから、ちゃんと細かい部分まで考えて設計してないと話にならんのんじゃ。
通常のハウスメーカーの業務で、住宅設計者が造園側から説明を求められることはまずない。
それを今回はやろうというのがこのエス・バイ・エル・カバヤ㈱の設計部の凄いとこじゃった。
おれは色んな話を聞き、俺が庭をつくる意味を深く考えた。
以前から俺にはある一つの想いがあった。
それは 「空間に対する人の感覚を底上げしたい・・・」ということだった。
なぜ「まち」が良くならないのか、間違ったことを平気で言い、それに従う行政が生まれるのか・・・
その答えがここにあると思っているから。。。
だから俺は始めの打ち合わせの時に言った。
「おれが人が集まる庭をつくる。だから頑張って家を売ってほしい。。。」
その時はここで留めた。。。
俺には更なる想いがあった。
それは、打ち合わせ中にイタミさんの口からふと出てきた言葉だった。。。
「これをやると営業に怒られるかも・・・」
おれはその言葉に違和感を覚え、何となく察しがついた。
通常、設計というのはその想いが伝わらなければ面倒くさい作りのものが多い。
面倒くさいというのは、決まったカタチのものではないということ。
使い勝手も変わってくるのである。
だから、設計部がつくったものを営業部が売る場合、その想いが伝わらばければ売りにくくてしょうがないのである。
おれはこの体制はまずい・・・すぐにそう思った。。。
そこでおれの闘志に火がついた。。。
『みんなをひとつにしよう・・・それが、今の流れを変えることになる・・・』
おれはその一心で庭のデザインにはいった。。。
以前からおれのことを知ってくれていた設計部とのやり取りは比較的スムーズだった。
建築、庭、共に設計を見つめあいながら一つの空間を目指した。
時間をかけて設計は完成した。
あとは『やるだけ』だった。
厳しい工程を突き付けられ、ヤバいと思ったこともあった。
しかし、おれにはもっと想うことがあった。
エス・バイ・エル・カバヤ㈱の事情を100%呑む。
その上で、他と差をつける。
でなければ、この「底上げ」は失敗する。。。
おれは、完全に向こうの要求を呑みこんだ。
車が入れるのは3日、工期は2月末、足場が外れ工事に掛かれるのが2/10。。。
これで、8.5mの樹木を含む植栽や、流れをつくる石組み、更には、中庭はすべて人力・・・かなり厳しい工程だった。。。
それでもおれは覚悟を決めた。
それは、『みんなをひとつに』・・・その想いだけだった。。。
おれ一人の力では到底無理だと判断し、仲間に頭を下げた。
東京 しおの(塩野潤 と 弟子の王子)、滋賀 作庭衆 永屋拓郎(タクローちゃん)、滋賀 庭職 きらく(村田康行)。。。
うちの竜樹をあわせて6人でこの現場に挑んだ。
おれはみんなに想いを打ち明けた。
みんな共感してくれた。
毎晩遅くまで頑張ってくれた。
結果、『エス・バイ・エル・カバヤ㈱の事情を100%呑む。』という目標は達成した。。。
工事中、遠くから十数名の団体がこっちにくる気配を感じた。
営業部のメンバーだった。
おれは何気なく見ていたが、少し時間が経って声を掛けた。
正直、はじめはあまりいい印象とは言えなかった。。。
途中、ちょっとしたイザコザもあった。
しかし、真剣に向き合っているうちに、いつしか仲良くなっていた。
おれは、管理が大変になることを詫びた。
それと同時に、この庭や建築に対する想いを伝えた。。。
みんな快く受け入れてくれた。
結局最終的に丸く収まったが、設計、インテリア担当、営業、監督、すべての人と少しのイザコザを起こし、闘志を剥き出しに向かっていくこととなってしまった。。。
そして、長いようで短い16日は終わった。。。
おれは、最後にどうしてもやりたいことがあった。
それは、設計部、営業部、現場監督のみんなで祝杯をあげることだった。
そして今回の展示場について、それぞれの想いを聞きたかった。
OPEN前に、その場は設けられた。
みんなで和気藹々と飲んだ。騒いだ。。。
おれはみんなの話を聞き、そして言った。
みんな、正しいと思うことをしてほしい。
サラリーマンだからとか、何かに理由をつけてこれは無理とか、そんな考えは捨ててほしい。
やりたいことをやって怒られて、それでいい。バランスをとって、ほんの少し前進できればそれでいい。
いつか必ずできる。そう思って、やり続けてほしい。
今の会社に満足しちゃいけん。変えたいことに眼をつむっちゃいけん。
ひとりじゃできんでも、みんなですればええ。
おれも一緒にがんばる。
だから、みんなが進みたいように進もう。
そして、会社を伸ばそう。
現場で実績をつくって、みんなの会社にしよう。
売りたいモノをちゃんと売れる会社になろう。
やるど~~~~!!!!!
みんなでそう心に誓い、みんなと別れた。。。
この一瞬でも、『みんながひとつ』になった気がした。
おれはほんまに思った。
エス・バイ・エル・カバヤ㈱でよかった。。。
いい仲間に出逢った。。。
今、現場はひとつになりつつある。。。
仕事とは・・・デザインとは・・・
ほんとはどうでもいいこと。。。
でも、どうでもよくないこと。。。
ただ、本当にやりたいことは、「庭をツクルこと」でもなく「デザイン」でもない
自分にしかつくりだせない『笑顔』をつくること。。。
それが、すべての人が仕事をする意味ではないかとおれは思う。。。
まだまだ始まったばかり。
この『庭』がどういう効果と力を生み出してくれるのか・・・
現場で引き継いでくれた 営業部のみんなに期待です。。。
是非、エス・バイ・エル・カバヤ㈱のみんなに声を掛けに行ってあげてください。
想いをもったみんなが、いい眼をして頑張っているはずだから。。。
みんな頼むね!!!