28.9月.2005

ナンキンハゼ。。。

ナンキンハゼの木がクスノキに負けて、斜めに倒れるようにして伸びていた。今の時期は実もなる為、枝は垂れ下がっていた。
近所の六十歳くらいのおばさんが来て、ナンキンハゼを見て「かわいそうだから、垂れた枝を切ってあげたら?」と言った。
私は思った。それは、人間の考えである。ナンキンハゼくんからすれば、クスノキに負けないように頑張って伸びてきたはずである。どうしても、クスの成長に勝てず、一生懸命光を求めて伸びてきたはずである。はたして、その枝を落としてやる事が優しさだろうか・・・私はそうは思わなかった。

木は、苦しくなれば自分で葉をふるい、自分で枝を枯らす。斜めに伸びたナンキンハゼくんは、かわいそうではなく、これが自然の摂理である。たとえ、人工的に植えられたものであっても、そこからは、ナンキンハゼくんの人生である。

今日の出来事で、過保護な子育てでしかれない人の多いと言われている世の中の象徴だと思った。それと同時に、人の持つものさしの長さの違いを感じ、勉強になった。。。