少し天気がサッパリしないので、今入っている庭の次の現場で使う石を割っていた。。。
マメヤをぶっこむ穴を彫っていた時のこと・・・
「プシューーーーーーーーーーーー・・・」
テッポウの接続部分が折れてしまった・・・
どうやら空気の圧が強すぎたみたい・・・
急遽大きな道具で穴を彫り、無事割れた^^
これが、なかなかいい感じに割れて・・・
庭師は、現場を想像しながらまず頭の中で一度、庭を作ります。
勿論、一度と言っても、一つの形になるまで何度も何度も作り直します。
私の場合、ほぼ既製品は使わないので、材料がみつかっていないのに図面に入れる場合がよくあります。
さらに、それらを想像の中で組んでいく。
正直、形を作ることはたやすいことです。
しか~し!!!
頭に想像している雰囲気を醸し出すことができるかどうか、それが難しいんです。。。
現場にある石で、その雰囲気がつくれるのか、また頭に想像している石を作る、もしくは探すことができるのか、樹があるのか・・・
庭は、何かひとつでできるものじゃないんです。
すべてのモノが、響きあって一つの空間を作る。
全てのモノの力をかりて、それらのパワーを最大限にいかして、、、
雰囲気をつくるんです。。。
この石が据わる庭が楽しみじゃ。
どう割れたかは乞うご期待^^
ちなみに壊れた道具も、苦労の末に復活!!!
よかったよかった^^
昨日、もう一軒の庭の解体、補修が終了。。。
ここも、今月末から家の新築工事に入る。
完成は今年の終わり頃とのこと。
ここの庭は、入る前からいろんなお話をさせていただき、いろんなからみもあり、
何度もお断りしていた・・・
断ったにもかかわらず、ここのお施主さんは何度も電話してこられ、しつこくお願いして下さった。
その行為に感激し、仕事を請けることにしたんです。
はじめの話では、「家を建て直すから、一部庭を撤去してほしい」
ということでした。。。
撤去した石を置く場所や、移植の植木を植える場所など聞いたら、
「すべて任せます。」
と言ってくださった。
サプライズをおこそうと思い、置いておくだけの予定だったスペースに背景につながる一つの景色をつくったんです。遊びを兼ねて^^(もちろん、一日の作業時間を10~12時間に延ばしてね^^)
しかも、解体と同じ日数で・・・
さらに、裏山に・・・
さらにさらに、少しだけ、既存の石積みまで壊して・・・
「これを見た時のお施主さんの顔が見たいな~」って手伝いに来てくれた岡山の坂ちゃんと話していたら、お施主さんがこられた。。。
「!!!うわぁーーー!!!裏にはもったいないくらいのものが出来たねー!!!」
と大喜び^^
よかった。。。
それから2日後、お施主さんから
「実は、裏山をずっといじりたいと思ってたんです。ぜんちゃんに是非いじって欲しい。家を解体した後にすぐに入って欲しい。」
って言ってくださったんです。
そこは、家が建ってしまうともう入れなくなるんです。
そこには、なぜか15tくらいの石がポツンと1つだけ転がっているんです。。。
「これを生かす景色をつくります!!!」
私はそう言いました。。。
今回作った景色が、次の縁をつくりました。。。
私は常に思います。。。
どうでもいい事をちゃんとしないといけない。。。
いいものつくるのは当たり前。。。
残土の置き方、石の置き方、ガラの置き方、ゴミの置き方、道具の置き方・・・
きれいに整理、整頓。
置いとけばいい物も、きれいに置きます。
毎日見るのはお施主さん。きれいに置いとけば気持ちがいいはずです。
そんな姿を、みんなが見ています。。。
先日、一軒の庭の解体がおわった。。。
これから、新たに家を増築される。。。
家の完成後の作庭となる。。。
今回、松一本と、椿二本、百日紅、サツキ類、下草類以外の樹木たちは、すべて伐採した。。。
見る人見る人に、
「もったいない・・・」と言われた・・・
しかし、これは、お施主様となんどもなんども話し合いを繰り返し決定したことです。
私の書いた作庭のイメージスケッチを見て、とても気に入って下さった。
「すべてお任せします。」と言いながら、お施主様が決めて下さった事。。。
もちろん、そうは言っても昔から慣れ親しんできた樹木達。。。
お施主さんも可愛かったに違いない。。。
そう思って、一番大きい松の木を取り入れることにした。。。
石も、ある石を使う予定。。。
なるべくある物を使ってあげたいし、樹木を伐採なんてことも気がひけたりする。
しかし、ここにある樹は作りすぎていて、直しようのない樹が多かった。。。
だから、太い松も二本伐採した。買おうと思ったら、新たに入れる雑木よりはるかに値段が高い樹です。
ものづくりって、そういうものだと思う。。。
高いからいい材料じゃないんです。。。
自分の感覚でいいと思うものがいいんです。。。
その材料の良さをどう生かしてやり、それを全体でどうまとめるかが大事なんです。。。
一つの材料の高い安いじゃない。
???じゃ、なんでばっさいしたの???って思うじゃろ?
人間の手によってその樹の良さを完全に殺されてたってことなんよ。。。
それはもう、どうにもならん手入れをされてきた、直す余地を与えんくらい樹の良さを無視した手入れをされてしまった樹じゃったわけ・・・
それだけは、どうにもならんのんよ。
切ったらおわり。枝や、幹をつけかえる事はできんのんよ・・・
要は、全体のバランス。
なんでもそうですね。
駅前再開発や、鞆の浦もそう・・・
その街の良さを無視して作ったら終わりなんよ。。。
壊したものは元にはもどらんのんよ。。。
時は戻すことはできん!
ものづくりをする者は、壊すときも命がけでするべきじゃ・・・
今、福山や、いろんな地方で開発を進めている人間みんなに言いたい!!!
お前ら!命かけれるか?!
・・・
無理じゃろうな・・・
果たしてここにどんな庭が誕生するのでしょう^^
犠牲になった樹木たちの為にも、いい庭つくるぞ~~~!!!
乞うご期待!!!
昨日の晩、JCさん主催による「協働まちづくりシンポジウム」が開かれた。。。
実質これは、駅前再開発のシンポジウムと言ってよいものだった。。。
我らがわかば会の副頭から招待され、会メンバーのドラゴンひろと、ルーフたかと共に出陣した。。。後でにしにし参戦。。。
話題の羽田市長も出席されていた。。。
まず、このシンポジウムで得たものは・・・
何といっても、パネリストの藻谷浩介氏のお話は、とてもおもしろく、かつ的確でとても勉強になった。。。
これが聞けただけで行った甲斐はあった。。。
しかし・・・
駅前再開発案の浅はかさには愕然とした・・・
4階までが商業店舗の45階建てのマンション???
あほか・・・
33階に共同住宅スカイラウンジ???
馬鹿か・・・
このご時勢に何を考えとるんじゃ???
金持ちの金持ちによる駅前再開発。。。
最悪じゃ・・・
しかも、先のこと考えとるとは思えん・・・
こんなもの建てるだけたてて、廃墟になった時おまえらおらんじゃねーか。。。
おいしい汁だけ吸ってはいさよならか?
これから産まれてくる俺らの孫や、ひ孫が苦労するんじゃ!!!
今の今でも、壊すことに苦労しとるのに、これからそんなもん作ってどうするんな!!!
この規模の大きさは大問題じゃ!!!
羽田市長さんは、この期に及んで「今までの福山の開発はすべてうまくいっています。」だって・・・
うそこけ!!!最近でもロッツは失敗じゃないんか!!!
福山市役所も、色々いっとった。的外れなプレゼンを・・・
いかにも、ちゃんとしてますって感じの言葉を並べていたが、言葉だけを探して並べているのが丸わかり。。。
最悪です・・・
私は思うんです。。。
福山らしいってなんじゃ?
福山の特徴ってなんじゃ?
駅にひっつく福山城じゃないんか?
鞆の浦じゃないんか?
これを生かしてまちづくりするしかないじゃん。。。
それ以外に何がある?
こんな素晴らしい文化をを感じることが出来る空気を駅前に作らんといけんのんじゃないんか???
ランドスケープじゃ!!!
どうせ赤字なら、駅の周りに石積みまくれ!!!福山城お堀復活じゃ!!!城下町福山じゃ!!!
水もはれ!緑も増やせ!森を作れ!!!
お城の中の福山駅(お堀を組み込む。キャナルシティーみたいな)、森の中のホテル、森の中のレストラン、森の中のバー、森の中の銀行、
福山駅から鞆の浦まで船でいくんじゃ!!!それから尾道にいくんじゃ!!!
福山、鞆の浦、尾道を船でつなぐんじゃ!!!
100年計画じゃ!!!
誰もが信じられんような街づくりをするんじゃー!!!!
まちは一気につくるんじゃない!!!
一気になんて良くならない!!!
まちも、庭も、人も一緒。。。
そろそろ気付こうや。。。
軸になるコンセプトをもって、統一性のあるまちづくりをせんと、いつまでたっても作って壊しての繰り返しじゃ。。。
残るものつくろーや!!!
・・・・・・・
しかし、今回のシンポジウムはとても勉強になりました。・・・が、それ以上にガッカリしたのと、危機感がわいてきました。。。
どうなるんじゃろ・・・
資源。。。それは、限りあるもの
私たちが使っているほとんどの物は限りある資源で作られています。
便利になって、消費のスピードが加速している今、危機的な状況になってきているようです。。。
最近、こんな事件を知りました。。。
青森県の六ヶ所村にある原発再処理工場のお話です。
ある人が書かれた文章を添付します。
青森県の六ヶ所再処理工場で、3月31日、ついに日本原燃株式会
社はアクティブ試験(プルトニウム抽出試験)を開始しました。
4月1日からは、使用済み核燃料をせん断する作業が始まり、排気
筒からの放射能の放出が始まっているとのことです。
海への放射能の放出は、「分離」という工程が始まった後、貯蔵タ
ンクが一杯になった段階で順次始まるそうです。「分離」の開始は
約半月後とのことです。
「原発一年分の放射能を一日で出す」という再処理工場。しかも、
原発や再処理工場から放出される人工放射能は、自然放射能と違っ
て、体内にとりこまれた場合、体外に排出されにくく、内部被曝の
原因になってしまいます。
隣接の岩手県では、県をあげての反対の声があがっているにもかか
わらず、日本原燃株式会社はそれを無視してアクティブ試験(プル
トニウム抽出試験)開始を強行しました。日本国内でのプルトニウ
ム生産には、もはや、エネルギー資源確保という点からも何の意味
もないにもかかわらず、です。核拡散の観点から、海外からの批判
も集中しています。一企業のこのような横暴を許していいものでし
ょうか?
もう一件。。。
青森県の六ヶ所再処理工場が動き出すと、プルトニウムが分離され、高レベル放射性廃液が海に大量に放出されます。放出される放射能は、1年間で3億3000万ミリシーベルト。これは47000人の経口致死量に相当します。
事業者の日本原燃は「ヨウ素は海水濃度に対して魚で30倍、ワカメやコンブなどの海藻類で2000倍」に濃縮されると述べています。また、海に捨てられる放射能は、北海道から千葉まで流れていくことが予測されています。
また、大気中には希ガス放射能のクリプトン85が放出され、その年間放出量は、スリーマイル島原発事故時に放出された全希ガス放射能量の3.6倍になります。
青森県のりんご、長いも、ニンニクは全国一の生産高で、ゴボウ、ダイコン、サクランボもたくさん生産されていますが、こうした農産物が放射能によって汚染されます。青森県は「県産米は他県の米に比べ2倍の放射線が出る」と予測しています。
詳しい内容については「青森県六ヶ所村再処理工場」で。
これは、原子力発電が引き起こした出来事です。人命に関わる大きな問題です。
無農薬、有機栽培が見直されてきたこの時期に、生産者の努力を一気に吹き飛ばしてしまう深刻な状況です。。。
私は、ある人物と出会い、無農薬、有機栽培で頑張っている全国のたくさんの方とお会いしてきました。もちろん、青森の方もおられます。
上の文章を読んだ時、胸が痛みました・・・
この問題をすべて把握できていないので、直接的な意見は控えますが、電力問題をおこしていることは事実のようです。
そして、こんなことになることは原子力発電を始めた時にわかっていたことでしょう。
後になって、デメリットを小出しにする汚い例だと思う。。。
これが、今の政治か・・・日本の文化か・・・
なめんじゃねー・・・
なんで、こうなる前に危機的状況になるかもしれない事実をはっきりいえんのんじゃ?
これだけ情報化が進んだ世の中で、なんでみんなに伝えることもせんのんじゃ?
こんな状況の中、オール電化を進める企業はどうなっっとんじゃ?。。。
国はどうなっとんじゃ?
もっと、大々的に公表せんといけん事がいっぱいあるんじゃないんか?
この福山でも、鞆の浦の架橋問題、駅前再開発など、様々な問題が山積みです。
この問題でも、どこまで先のこと考えとんじゃ?
橋が架かった50年後は?100年後は?駅前にマンションどーんと建てて50年後は?100年後は?
・・・
ゾッとするわ!!!
産廃の山じゃ。
福山市じゃのうて、廃山市になるわ・・・
みんなで考えて、大事にしていかんといけん事がいっぱいあるんじゃと思う・・・
ほんまのこと、知らにゃいけんわ・・・
今日は、鞆の浦の桑田家に。。。
桑田家は、鞆の浦にあり、太田家http://www.citydo.com/prf/hiroshima/area_fukuyama/kenbun/rekishi/fukuyama013.html
http://hiyoko.mods.jp/blog/tomo2.html
と深くかかわりがある。
2/26、3/5、3/12に特別公開される。(お茶席も開かれます。)
もちろん庭もです。
そのための、準備の話を兼ねてのお仕事と、毎年行っている施肥を行いに行った。
ここの庭は、庭譚としての初仕事をした庭です。
江戸時代に作られた庭です。
多少、変わったところはありますが、ほぼそのまま残っています。
思い返せば、初めて入った時は、木もすべて刈り込まれ、弱った状態でした。。。
松は松くいでやられ、モッコクは枝枯れを起こし、モミジは団子になっていて、サツキやつつじは大きくなり、飛び石を歩けないくらいでした。。。
6年の管理で、ずいぶん景色が変わりました。
今では、毎年出る剪定枝の量が半分以下に減りました。
木が落ち着いた為、無茶に伸びないんです^^
上の枝が枯れかかっていたモッコクも今ではバリバリです。。。
ここでは、刈り込みばさみはいっさい使いません。。。
さつきもつつじもすべて手バサミで透かしをいれます。
時間のある方は是非!!!
ここは、鞆の浦の「町並みひな祭り」http://sanche.hippy.jp/tomonoura/hina/hina.htmの一環で公開される。
四人で二日。。。
ここは、連絡先を載せていなかったこのブログを見て、リンク先の藤井製瓦さんに電話して、連絡を下さったお客様。。。
いつもお客様には説明するのですが、
「鋏の入れ方、手入れ方法はこちらにすべて任せてください。さわる樹もあればさわらなくて良い樹もあります。すべてをこちらに任せてもらいます。」
そういうことで、依頼をお受けした。。。
庭が大好きなお客様ですが、ここで今回感動の出来事が・・・
ここには六本の松がありますが、その内の一本が松枯れにかかっていた。
12月から症状が現れ、その時も見に行ったが、かなり症状が進み瀕死の状態。。。
この時期に松枯れの症状がでてくるのは今まで経験がない。
こんな寒い時期にマツクイの症状がでるんだろうか・・・
最近あったかかったから、可能性がなくもないかもしれない・・・
枝枯れ病、赤枯れ病、いろいろ考えてみたが、枯れ方、ヤニの抜け方からやはり松枯れと判断。。。
他の松に被害が及ぶのを防ぐ為、伐採を提案。。。
とても庭を大事にしていらっしゃるお客様で、一本の松枯れの木を伐採するかしないかでかなり悩まれた。。。。
私はそのお客さんの姿を見て感動した。。。
だいたい一般的には、「仕方ないから伐ってください。」というケースが多いが、瀕死の樹、しかも、もう戻る事はないだろうとこちらが判断した樹をどうにか生かせないかと何日も悩むお客様は少ない。。。
私は、自分の判断を説明し、最後の決断をお客様に委ねた。
が、なかなか結論がでない。
私は、「ゆっくり考えてください。何なら、樹に登ってみてはどうですか?」と提案した。
脚立をかけ、お客さんが登っていく・・・
「・・・」
「伐ってください・・・」
何度も何度も「もう駄目ですよね・・・」と自分に言い聞かせているようでした。。。
私は「わかりました。お酒を用意してください。」と答えた。。。
松に、
「お疲れ様。どうにもできなくて悪かったね。。。ゆっくり休んでくれよ。。。」
と心の中で言いながらお神酒をまいた。
そして伐採・・・
その後、お客様が「もっと早く気づいてやれば・・・悪い事をした・・・」と。。。
私はこう言った。
「これだけ大事に思われている樹もそんなにはないですよ。充分伝わっていると思いますよ。その気持ちだけで松も救われますよ^^」
手入れも終え、綺麗になった庭を見たお客様が、最後に・・・
「こんな鋏の入れ方をする庭師さんははじめて見ました。気に入りました。綺麗で丁寧な仕事をありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」
最高のお言葉を頂き、ホッとしてここを後にした。。。
1/28、29に、岡山に行ってきた。。。
今日は、初日の出来事から。。。
イサムノグチ 谷口吉郎生誕100周年記念
「美の鼓動、永遠に」萬來舎(ばんらいしゃについてhttp://www.keio.ac.jp/staind/219.htm)写真展
のなかの、
1/28 「伝統とモダニズムの融合~谷口吉郎、イサムノグチ、重森三玲の足跡をとおして~」シンポジウム
1/29 「重森三玲作 庭見学会」
に参加。。。
1/28のシンポジウムは、驚きのパネラー陣でした。
由良滋さん(建築家、谷口吉郎のお弟子さん)
金重晃介さん(陶芸家、人間国宝 金重陶陽のご子息)
重森千青さん(造園家、重森三玲のお孫さん)
杉山真紀子さん(東北芸工大講師、谷口吉郎のご子息)
高山雅之さん(岡山県郷土文化財団)
浮田隆司さん(万成石 山元)
秋元雄史さん(直島地中美術館館長)
シンポジウムは、一昨年に解体されてしまった萬來舎についての話だった・・・
現在は、新萬來舎として生まれ変わった。
デザインも多少変更されてしまった。。。
が・・・これからは新萬來舎も、谷口吉郎、イサムノグチの作品として世に知れ渡ってしまうのであろう・・・
そこに待ったをかけたのが今回の企画であった。。。
今の時代は、なんでもすぐに壊して、新しいものに変えてしまう。
もちろん、すべてが悪いなんて言わない。。。
でも、壊したものは、もう二度と作ることができないんだ・・・
壊してしまったらそこで終わってしまうんだ・・・
谷口の思いは?ノグチの思いは?新しいものには入ってないはずだ。。。
手がけてないんだから・・・
それでも世の中では新萬來舎を谷口やノグチの作品として見るのであろう・・・
私は、ものづくりをする人間の一人として、あまりに心が痛む・・・
世の中には、そんなあいまいな情報が溢れている。。。
今、ノグチや、谷口、三玲、ガウディ・・・彼らが作った物を見てどれだけ多くの人々が考える機会を与えらているだろう。
どれだけ、感動をもらっているだろう。。。
彼らの人生を考え、自分の今を見つめなおす。。。
私たちは、先人が残したものから多くのことを学んでいるじゃないか・・・
このシンポジウムで、一番心に響いた言葉・・・
「ノグチが好まれる理由は、タイムレスデザイン。それは永遠なんだ。壊されちゃいけないんだ・・・」
由良さんの悲痛な叫びでした・・・
そう、タイムレスデザイン。時代に関係なくいい、流行に左右されることのない永遠のデザイン・・・
壊したらおしまいなんだ・・・
いいものは伝えていかなきゃ文化が無くなるよ・・・
気づいた時にはもう遅い・・・
人に感動を与えるものは、いつか誰かの役に立つ。。。
きっと・・・
100年先、いや1000年先かもしれない・・・
それでもいいじゃないか。。。
今を生きる自分達のことばかり考えないで、子供や孫、未来の人類に残そうよ・・・
俺たちの生きた証を・・・
いいものつくろうよ・・・
いいもののこそうよ・・・
ものを大事にしようよ・・・
心を大事にしようよ・・・
あと四,五日応援で街路樹の剪定。
仕上がりの写真を入れてみました。
「もみじばすすかけのき 別名プラタナス」です。
秋に黄色に紅葉します。公園や、街路樹によく使われています。
ここは県道で、「広島県」は年に二回(夏季剪定・・・枝の間引きと冬季剪定・・・枝の切り戻し)を行うそうです。
その為、樹作りが少し楽でした。ちなみに福山市の市道は年に一回もしくは、二年に一回とか、苦情が出た時に行うそうです。
下手にいじるよりは、このほうがいいかもしれません。
向かって左が道路なので邪魔にならぬよう枝を落としてあります。ある程度枝数を残してやれれば胴吹きも少なくなります。
この状態だと、まだ夏場にはグッと伸びますし、胴ぶきもすごいです。ここは、「夏季剪定」を行い、枝を間引いてやるのでこれでも大丈夫ですが、年に一回の剪定で、街路など、制限のある場合は伸びすぎてしまうでしょう。この大きさでずっと抑えておくのは厳しいという事です。
この「プラタナス」という樹は、大きいもので30メートルにもなります。
この通りに「ポプラ」も植わっているのですが、これなんて狭い街路に植えるのは間違いです。完璧な設計ミスだと思います。現に、どんどん枯れてきています。
「ポプラ」は根が浅いくせに、水分を沢山要求するんです。しかも、台風で倒れやすい。鋏も入れにくい(樹形が乱れやすい)。
ほんとにかわいそうです。もっと、広いところに植えてやりたい。。。。
どこでもそうですが、場所に適した、なるべくその木がその木らしく、伸び伸びと育ってれるような樹種を、植えてやりたいものです。。。
と言っても、広いところばかりではありませんので、狭いところには、鋏を入れてもその木自身の個性がなくならないような木を、ちゃんと判断して植えてやりたいものです。。。
今日は、応援で街路の剪定をしに行った。
多分、一週間はかかるとのこと。
自分の仕事が遅れ気味なので焦る。。。
最近、仲良くしている人の会社の社員が二人やめてしまって、往生こいているである。「出来る限りはくるから。」と言ってあるが、いよいよ厳しくなってきた。
こんなとき、体が二つあればいいのに・・・と思う。
いつでも体が二つあれば、一つは勉強につかい、一つは仕事をするのに・・・
まあ、そんな事いっても無理な話ですね。。。
街路樹ってのは、問題がたくさんあるんです。
まず、
鋏をいれる会社がコロコロと変わる為、なかなか木が落ち着かない。
車の通行を妨げないように、大きくしないといけないのですが、すべて中途半端な高さでとめてある。
近所から苦情がでるため、いくら紅葉する木であろうと今の時期に葉をすべておとさなければならない。
街路樹で、棒みたいに鋏を入れてある木を見た事はありませんか?
あれを見ると、心が痛くなります。無いほうがましって感じです。
あれを木の形に落ち着かせるには、かなりの年月と手間がかかります。が、ゆくゆくは、手間が半分ぐらいに短縮されるんです。
役所の人間は、そんなことは知らないのかもしれません。
また、紅葉する前に切ってしまうなんておかしくないですか?
新緑と紅葉。木が「どうだ!綺麗だろ。」ってアピールする大切な時期なのに・・・
ほんと、かわいそうです。
そして、道路拡張で邪魔になれば伐採されてしまう。
人間の手で植えられて、排気ガスいっぱい吸わされて、そのうえ落ち葉落とすなって???
私がこの子達だったら、ふざけんじゃねー!って思います。
もっと、大事にしてやって欲しい・・・
人間の出す埃をいっぱい吸ってくれてるんだから。。。
人間の起こす問題をたくさん解決してくれてるんだから。。。