5th December ,2006

「福山を動かす」活動。。。

ここ最近、自分の周りが目まぐるしく動いています。。。


まずは、「福山を動かす」活動が一歩前進しそうです。

先日、尾道「やまねこカフェ」での講演を無事に終えました。
私が皆さんにお話しした内容は、庭師の仕事について、それを踏まえた上で自分の仕事について、自分の思い、まちつくりについて、という感じでしょうか。。。

多くの方から反響をいただき、嬉しい限りでした。

講演する前は、ここに自分の話を聞きたくて来た人が何人いるのだろうかと思いながら話を始めましたが、私はいつものようにビール片手に前に出て、いつものように話しはじめた・・・

結構うなずいてくれる人が多く、安心してトークも快調に進みました。。。

少しは皆さんのモチベーションを上げることができたのではないかと思いました。。。



と、ある方に余談でそのお話をしたのですが、なんと私の思いに福山市が協力してくれるというのです!!!



ついに福山市の登場です。。。ビックリ!!!



あれだけアプローチを続けていたにもかかわらず、断られ続けたあの頃はなんだったんだろう・・・って感じです。。。



やはり、続けていれば自ずと話はやってくるということですね^^

いずれは、尾道、広島県、日本。。。

夢は広がります。。。


ただいま「福山が好きじゃけ~!!!」構想を思案中です。。。

6th November ,2006

初弟子、研修に。。。俺の心の中の人。。。

そろそろ、弟子をとろうかな・・・と思っています。。。

ということで探していましたところ、一人の熱意ある若者が電話をくれました。


ということで「一度バイトとして、俺がどんな仕事してるのか経験してみた方がいいだろ。」て話をして・・・

今週彼がはるばる長崎から来ます。。。


どうしてそんな遠いところから来てもらうかっていうと、やっぱり修行って一人じゃないとできないんじゃないかって思うんです。

修行ってほんまは仕事覚えるんじゃないんよな。

一人の立派な人間になる為に、心を磨くんよな。

始めた時は、そんなことはわからない。技術を覚えようと必死にがんばるんよ。
それもいいだろう。。。

でも、技術なんてものは、時間かけて一生懸命やりゃできるようになるんよ。

要は、修行ってのは、一人になって、極限に耐えるってことじゃとおもうんよ。
それに耐えられなきゃ、職人なんて続かん。

何やっても続かん。


そして何より、作庭ってのはものづくり。しょうもない人間がつくるとしょうもない庭になるんよ。

人格以上のものは作れん。


俺はそう思うんよ。



俺は、修行時代にいろんな事を経験した。

親方には毎日よく叱られとった。

鋏が飛んでくることも。。。


そして、とことん貧乏じゃった。。。

食べる物を買うお金もなく、うまい棒でごはんを三合食べるなんて事はよくあった。

ただ、有難いことに、お米をくれるやさしい人がいてね^^

白飯はよくくったわ。

弁当は、毎日自分で作り、日の丸弁当に、おかずはウインナー二本。

夜はバターライス、ラーメン、たまごごはんの繰り返し。

たまに、レトルトカレーなんてほんまに豪華な食事じゃった。

外食なんてもってのほか。

野菜は早朝に朝市に行き、農家のおばちゃんに安くわけてもらった。

肉なんて滅多に食えんかった。

ただ、そんな中でもやりくりして、庭の本は良く買っとった。

そのうち、いろいろあって、本も買えんくなり、アパート代が払えんくなり、アパート追い出された。

寝床も失い、かといって泣き言言って実家には帰れず、途方に暮れた時期もあった。。。

今時、金もない、寝床もないなんて・・・

もう庭師は無理かも・・・って思った。



そんな時、一人の漁師さんが俺を拾ってくれた。。。



どん底に落ちた俺を。。。



家に泊めてくれて、毎日刺身を食わしてくれた。

毎晩酒を酌み交わし、人の道を教えてくれた。

頑張れと言ってくれた。

この人は、昔は極道だったそうだ。

ある時期を境に、スパッと足を洗い、今はまじめに漁師をされていた。


俺を見る眼はいつも優しかった。

叱ってもくれた・・・が、いつも最後は優しく笑ってくれた。。。


仏のような人だった。


俺の心の中が見えるのか、ゆっくりと紐解き、再び庭師の道に導いてくれた。

いろんな話をしてくれ、悩んでいると飲みに連れてってくれた。フィリピンパブに・・・

何も言わず綺麗なネーちゃん達と騒ぎ、帰りの車の中でポツリ、


「ぜん、ばかになった者勝ちじゃいや(下関弁)。がんばれや。」


そう言ってくれた。



そんな優しい漁師さんとの毎日の生活の中で、俺は、自分のちっぽけさに気づいた。


この人は、なんてすごい人なんじゃろう。
俺は、絶対にこの人のような人になろう・・・そう思った。


結局、約一年ここでお世話になった。
家賃も、食費も払わず・・・

なんの恩返しもできなかった。


今の俺を一番最初に作ってくれた人。

今、その人に会うことはできないが、いつも心の中にいる人。


話はそれたが、これはまだほんの一部の話。


こんな経験って一人じゃけーできた。

自分の力でなんとかしようっておもっとるけー、誰かが手を差し伸べてくれた。

一人じゃ生きていけない。でも、自分で精一杯頑張らんと、そんな人とは出会えない。

今の時代、うまい棒で三合めし食う奴なんておらんって思うじゃろ?
10年前はおったんよ・・・俺が・・・


ほんま、今じゃ信じられんような事が、ふつーにおこっとったんよな。

じゃけー、早くに独立できたし、庭師が辛いなんて思ったこともない。

そんな修行ができたけー、今こうして頑張れる。。。

じゃないと、今までお世話になった方々に怒られるわ^^




それが、今まで俺に優しい手を差し伸べてくれたたくさんの人への恩返し。。。




とにかく頑張ることが。。。



そして、弟子として入ってくる若者を、独り立ちできる立派な人間に育てることが。。。



そしてまた、自分も弟子に育ててもらうんだと。。。


こうして、御恩を御恩にかえ、しっかり繋げていこう・・・

10th August ,2006

眠っているもの・・・

ここ何日か、材料を探しまわってました。。。


見つけてしまったかも・・・お宝を・・・^^^^^^^^^^



庭に使われる材料っていろんな物があるけど、同じ自然界の産物でも限界の封印を張られている物がたくさんあるんです。


クズ石、ボロ木、なんて呼ばれて・・・


私としては・・・

『捨てられるような、クズの扱いをうけている素材に光をあてたい・・』



だいたい、クズなんてものはない!

そのものの良さを見てやれないだけなんです。

たくさんあるもの、安い物に価値を見出せない、希少価値のあるものに飛びついてしまうってこと、よくあるよね。

本当にその物の良さがわかってたらいいと思う。
でも、そうじゃない場合は多いよね。

ただ高いからいい。と先入観を持ってしまう場合は多いよね。


俺はそうはなりたくない。


これは!!!という材料を見つけた時、そこにおられる方に、

「私は庭師をしています。是非この材料を分けてください。」

こういうと、ほとんどの方が、

「こんな物、庭につかうん?そんな人聞いたことないわ^^」

って言われます。

「いや、僕はこれが好きなんです。誰も使ってなくてもいいんです。僕が好きなだけでいいんです。」

こう言います。

すると、みなさん面白がってかわいがって下さるんです^^;

「あんちゃん、おもれーのー。わきゃーのに。おっしゃ、わしにまかしとけーや。あんちゃんがえーよーにしちゃーるけー、いつでもこいや!(訳:お兄さん、おもしろいね。わかいのに。うん、私に任せなさい。お兄さんが思うようにしてあげるからいつでも相談にきなさい。)」

ってね^^





しっかりと、自分の眼で判断し、自分の感覚で材料を選ぶ。そして、素材の力を引き出す為に自分の力を注ぎ込む。

そうやって、庭を作っていきたい。


そうすることで、自分独自の庭を作ることができる。


そう思うんです。。。


新たな材料を探している時は、ウキウキします。

めちゃくちゃ楽しいんです。

自分で開拓するだけに、『おう、やっと出逢えたな。^^』なんて気になったりして。。。

どんどん、どんどん山の中にもぐっていきます。。。


山の少しの変化を見ながら、時には車から降り、時には行き止まりだったり・・・


変な目で見られることもしばしば^^;


そんな、無駄な時間を過ごしていても、自分にとってはすごく有意義な時間で、絶対に必要な時間なんです。

28th June ,2006

山陰へ。。。

植田正治写真美術館

以前、イギリスにいる建築家のモーリーと、かえぷーがお勧めしてくれていた。
ずっと行きたかった場所だった。。。





これが、ほんとにいい!!!


植田正治という人は、写真家としての目線が普通じゃなかったみたいだ。




見事なほどの構成。かといって堅苦しくない、すんなりと入り込める写真ばかりだった。お茶目で笑いが出る作品も少なくなかった。。。




一番心に響いたのは、彼が発した言葉だった・・・

「普遍的興味から写真の世界に入り、やさしいと思っていた対象が最も難しいことに気づかされた。」





つまり、彼ははじめは人物を撮っていた。そのうち、風景、オブジェのような物を撮っていく。しかし、晩年は人物にもどる。。。

やさしいと思っていたことが最も難しい・・・

どんな世界でも言えることだと思った。。。





ここは、写真も良かったが、何といっても建築、立地条件が抜群だった。

高松伸という建築家の建物だが、コンセプトが面白かった。
美術館そのものが、カメラの内部構造のようになっているんです。

さらに、水とガラスを使った遊びが点在しているんです。


これは、言葉じゃ説明できないので行って確かめてください^^





ここを後にし、鍛冶屋の知識を得るため、安来鋼の資料館に行きたたら吹きを見る。。。

最高級の玉鋼は美しかった。。。



最後に足立美術館


ここは、横山大観のコレクションが主だが、陶芸館もあって、魯山人や河井寛次郎の昨品も多くあり、貴重な場所だ。

もう一つの売りは、庭。

京都の中根金作という造園家が作った庭で、海外からいい評価を得ている。
なんといっても、ここの管理のすごさに驚いた。葉っぱ一枚落ちてないのです・・・


庭については、色々な見方がありますが、地割り(地面の構成)が面白い庭だと思った。




と、リフレッシュしたところで・・・

24th June ,2006

建築セミナー 安藤忠雄

先日の日記にも書いてましたが、兵庫県立美術館で開催された「建築セミナー」に参加した。



2時間の講演と座談会という形式だった。


講師として、

初日。。。
青木淳さん、西沢大良さん。

二日目は。。。
安藤忠雄さん、蓑豊さん。


青木淳さんは、ヴィトンなどを手がけた建築家。磯崎新アトリエを経て独立。
まったく偉そうぶる事もなく、ごく普通に、ナチュラルさがにじみ出た人だった。
当たり前だが、モノを見る眼に鋭い感覚をもった方でした。
とても好感がもてました。


西沢大良さんは、変わった視点で建築をされている方だ。
秘めた人間というか、にじみ出るものを感じた。


蓑さんは、金沢の21世紀美術館の館長さん。
すごい方なのだが、私の中では少し考えに疑問点があった。。。



何といっても、安藤忠雄さんには感動してしまった。
ミーハーな気持ちではなく。。。

やはり、考え方、人間性、レベルが違う。



私は昔から、安藤建築は好きなのですが、ただ一つ疑問があった。

それは、骨格がコンクリートの建築なので長くはもたないということ。
それから、もたなくなった時にでる、膨大なコンクリートガラのこと。


安藤さんは、そのことについてこう答えた。
「今の建築は、40年~50年で壊される。コンクリートの建築も、もって60年。でも、メンテナンスをすれば120年はもつ。
私は作る前に、お施主様にメンテナンスができますか?と問う。できません。と言ったお客さんにはさようならと言う。そして、自分が作ってきた建物は、責任もってメンテに行っている。今日もスタッフ10人連れて、朝から、今もスタッフはこの美術館のメンテをしている。」


兵庫県立美術館は、安藤忠雄の設計です。


そして昔から、
「私の建てた建物が嫌になった時には、私が買い取ります。」


といっていたそうだ。



120年しかもたんのか、とか、産業廃棄物がたくさんでることは気になるが、あそこまでズバッと心意気を聞いてしまうと、許せてしまう・・・

安藤批判をいろいろ言う人も少なくないが、やはり安藤忠雄はすごい!!!


コンクリートガラをどうするのかは聞けませんでしたが、環境のこともしっかりと考えているんです。

直島もそうですね。。。




とにかく仕事に対する情熱、生きる事を楽しんでいるオーラを感じると共に、自分に重なった部分があることが嬉しかった。。。


私も以前、お施主様を説得する時に

「私が作った庭が気に入らないのであれば壊して元通りにして帰ります。作った庭を見て判断してください。」

と言って現場にはいったことがありました。

あの時のパワーは自分でも凄かったと思う。
結局、2ヶ月かかり、無事終了した。





話が反れたが、とにかくいいパワーをもらったと共に、建築家と庭師の考え方にそう違いがないことを実感できた二日間でした。。。

13th June ,2006

安くいい庭

先日の日記のコメントから私の思い。。。
やはり、皆さん安く良い庭にしたいと思うのが当然で、その辺をどう折り合いつけていくのかというのは課題の一つです。
なるべく安くというのは、私の考え方とすれば、長い眼で見て安く、しかも無駄がないことだと思っています。
いくらその時に安く済んでもやりかえたくなるようでは高いものについてしまう。
一生その庭で満足できるように作るのがもっとも安くつく庭だと思います。
その為、私は、お施主さんとの話し合いになるべく時間をかけるようにしています。

「あせらないで下さい。やろうと思えばどうにでもなりますから、ゆっくり考えて最もいい方法をみつけていきましょう。」といつも投げかけています。

それから、今は撤去にお金のかかる時代です。いかにそこにある捨てられるような物に価値を見出すことが出来るかが私の仕事だと思っています。
それから、いかに現状を壊すことなくイメージを変えることができるか。という事に力を注ぎます。

環境問題も考え、できるだけ自分達でできることはやる。国に頼らず、使える物は使う。
それによって、大事な資源なのにゴミのように扱われる物を大事に使う。長所を引き出す。。。

人によってモノの見方には大きな差があります。
庭のことに関して言えば、それはわれわれ庭師にも問題があります。

値段の高い物がいいものだ。って風潮がありますから。

しかし、金さえ出せばいいものが作れるのであれば誰でもできます。
ゴミのように扱われている物の、いいところを見つけてやれるかが庭師の力量だと私は思います。
私は、そこを目標にしています。
確かに、安ければいいってもんじゃありません。
しかし、無駄にお金を出す必要はありません。

長い眼で安く済む方法をいつも考えて、お施主さんに説明させていただいています。

28th May ,2006

石道具が・・・

少し天気がサッパリしないので、今入っている庭の次の現場で使う石を割っていた。。。


マメヤをぶっこむ穴を彫っていた時のこと・・・


「プシューーーーーーーーーーーー・・・」


テッポウの接続部分が折れてしまった・・・

どうやら空気の圧が強すぎたみたい・・・


急遽大きな道具で穴を彫り、無事割れた^^


これが、なかなかいい感じに割れて・・・




庭師は、現場を想像しながらまず頭の中で一度、庭を作ります。
勿論、一度と言っても、一つの形になるまで何度も何度も作り直します。
私の場合、ほぼ既製品は使わないので、材料がみつかっていないのに図面に入れる場合がよくあります。

さらに、それらを想像の中で組んでいく。

正直、形を作ることはたやすいことです。
しか~し!!!

頭に想像している雰囲気を醸し出すことができるかどうか、それが難しいんです。。。

現場にある石で、その雰囲気がつくれるのか、また頭に想像している石を作る、もしくは探すことができるのか、樹があるのか・・・



庭は、何かひとつでできるものじゃないんです。

すべてのモノが、響きあって一つの空間を作る。

全てのモノの力をかりて、それらのパワーを最大限にいかして、、、


雰囲気をつくるんです。。。





この石が据わる庭が楽しみじゃ。

どう割れたかは乞うご期待^^



ちなみに壊れた道具も、苦労の末に復活!!!

よかったよかった^^

26th April ,2006

土留め石積み



昨日、もう一軒の庭の解体、補修が終了。。。

ここも、今月末から家の新築工事に入る。

完成は今年の終わり頃とのこと。

ここの庭は、入る前からいろんなお話をさせていただき、いろんなからみもあり、
何度もお断りしていた・・・

断ったにもかかわらず、ここのお施主さんは何度も電話してこられ、しつこくお願いして下さった。

その行為に感激し、仕事を請けることにしたんです。



はじめの話では、「家を建て直すから、一部庭を撤去してほしい」
ということでした。。。

撤去した石を置く場所や、移植の植木を植える場所など聞いたら、

「すべて任せます。」

と言ってくださった。

サプライズをおこそうと思い、置いておくだけの予定だったスペースに背景につながる一つの景色をつくったんです。遊びを兼ねて^^(もちろん、一日の作業時間を10~12時間に延ばしてね^^)

しかも、解体と同じ日数で・・・

さらに、裏山に・・・

さらにさらに、少しだけ、既存の石積みまで壊して・・・

「これを見た時のお施主さんの顔が見たいな~」って手伝いに来てくれた岡山の坂ちゃんと話していたら、お施主さんがこられた。。。

「!!!うわぁーーー!!!裏にはもったいないくらいのものが出来たねー!!!」

と大喜び^^

よかった。。。


それから2日後、お施主さんから

「実は、裏山をずっといじりたいと思ってたんです。ぜんちゃんに是非いじって欲しい。家を解体した後にすぐに入って欲しい。」

って言ってくださったんです。



そこは、家が建ってしまうともう入れなくなるんです。

そこには、なぜか15tくらいの石がポツンと1つだけ転がっているんです。。。

「これを生かす景色をつくります!!!」

私はそう言いました。。。



今回作った景色が、次の縁をつくりました。。。

私は常に思います。。。



どうでもいい事をちゃんとしないといけない。。。



いいものつくるのは当たり前。。。



残土の置き方、石の置き方、ガラの置き方、ゴミの置き方、道具の置き方・・・

きれいに整理、整頓。

置いとけばいい物も、きれいに置きます。

毎日見るのはお施主さん。きれいに置いとけば気持ちがいいはずです。


そんな姿を、みんなが見ています。。。

19th April ,2006

ここにできるもの

先日、一軒の庭の解体がおわった。。。

これから、新たに家を増築される。。。

家の完成後の作庭となる。。。


今回、松一本と、椿二本、百日紅、サツキ類、下草類以外の樹木たちは、すべて伐採した。。。

見る人見る人に、

「もったいない・・・」と言われた・・・

しかし、これは、お施主様となんどもなんども話し合いを繰り返し決定したことです。
私の書いた作庭のイメージスケッチを見て、とても気に入って下さった。


「すべてお任せします。」と言いながら、お施主様が決めて下さった事。。。

もちろん、そうは言っても昔から慣れ親しんできた樹木達。。。
お施主さんも可愛かったに違いない。。。



そう思って、一番大きい松の木を取り入れることにした。。。
石も、ある石を使う予定。。。


なるべくある物を使ってあげたいし、樹木を伐採なんてことも気がひけたりする。
しかし、ここにある樹は作りすぎていて、直しようのない樹が多かった。。。

だから、太い松も二本伐採した。買おうと思ったら、新たに入れる雑木よりはるかに値段が高い樹です。



ものづくりって、そういうものだと思う。。。

高いからいい材料じゃないんです。。。

自分の感覚でいいと思うものがいいんです。。。



その材料の良さをどう生かしてやり、それを全体でどうまとめるかが大事なんです。。。

一つの材料の高い安いじゃない。

???じゃ、なんでばっさいしたの???って思うじゃろ?

人間の手によってその樹の良さを完全に殺されてたってことなんよ。。。
それはもう、どうにもならん手入れをされてきた、直す余地を与えんくらい樹の良さを無視した手入れをされてしまった樹じゃったわけ・・・

それだけは、どうにもならんのんよ。

切ったらおわり。枝や、幹をつけかえる事はできんのんよ・・・

要は、全体のバランス。

なんでもそうですね。


駅前再開発や、鞆の浦もそう・・・

その街の良さを無視して作ったら終わりなんよ。。。

壊したものは元にはもどらんのんよ。。。


時は戻すことはできん!


ものづくりをする者は、壊すときも命がけでするべきじゃ・・・


今、福山や、いろんな地方で開発を進めている人間みんなに言いたい!!!


お前ら!命かけれるか?!


・・・

無理じゃろうな・・・



果たしてここにどんな庭が誕生するのでしょう^^

犠牲になった樹木たちの為にも、いい庭つくるぞ~~~!!!


乞うご期待!!!

13th April ,2006

福山 協働まちづくりシンポジウム

昨日の晩、JCさん主催による「協働まちづくりシンポジウム」が開かれた。。。

実質これは、駅前再開発のシンポジウムと言ってよいものだった。。。



我らがわかば会の副頭から招待され、会メンバーのドラゴンひろと、ルーフたかと共に出陣した。。。後でにしにし参戦。。。



話題の羽田市長も出席されていた。。。



まず、このシンポジウムで得たものは・・・

何といっても、パネリストの藻谷浩介氏のお話は、とてもおもしろく、かつ的確でとても勉強になった。。。

これが聞けただけで行った甲斐はあった。。。





しかし・・・



駅前再開発案の浅はかさには愕然とした・・・



4階までが商業店舗の45階建てのマンション???


あほか・・・


33階に共同住宅スカイラウンジ???


馬鹿か・・・

このご時勢に何を考えとるんじゃ???




金持ちの金持ちによる駅前再開発。。。



最悪じゃ・・・



しかも、先のこと考えとるとは思えん・・・

こんなもの建てるだけたてて、廃墟になった時おまえらおらんじゃねーか。。。
おいしい汁だけ吸ってはいさよならか?

これから産まれてくる俺らの孫や、ひ孫が苦労するんじゃ!!!

今の今でも、壊すことに苦労しとるのに、これからそんなもん作ってどうするんな!!!


この規模の大きさは大問題じゃ!!!



羽田市長さんは、この期に及んで「今までの福山の開発はすべてうまくいっています。」だって・・・

うそこけ!!!最近でもロッツは失敗じゃないんか!!!



福山市役所も、色々いっとった。的外れなプレゼンを・・・

いかにも、ちゃんとしてますって感じの言葉を並べていたが、言葉だけを探して並べているのが丸わかり。。。

最悪です・・・



私は思うんです。。。


福山らしいってなんじゃ?

福山の特徴ってなんじゃ?

駅にひっつく福山城じゃないんか?

鞆の浦じゃないんか?

これを生かしてまちづくりするしかないじゃん。。。

それ以外に何がある?

こんな素晴らしい文化をを感じることが出来る空気を駅前に作らんといけんのんじゃないんか???


ランドスケープじゃ!!!


どうせ赤字なら、駅の周りに石積みまくれ!!!福山城お堀復活じゃ!!!城下町福山じゃ!!!

水もはれ!緑も増やせ!森を作れ!!!


お城の中の福山駅(お堀を組み込む。キャナルシティーみたいな)、森の中のホテル、森の中のレストラン、森の中のバー、森の中の銀行、


福山駅から鞆の浦まで船でいくんじゃ!!!それから尾道にいくんじゃ!!!


福山、鞆の浦、尾道を船でつなぐんじゃ!!!


100年計画じゃ!!!


誰もが信じられんような街づくりをするんじゃー!!!!


まちは一気につくるんじゃない!!!

一気になんて良くならない!!!

まちも、庭も、人も一緒。。。



そろそろ気付こうや。。。

軸になるコンセプトをもって、統一性のあるまちづくりをせんと、いつまでたっても作って壊しての繰り返しじゃ。。。



残るものつくろーや!!!




・・・・・・・


しかし、今回のシンポジウムはとても勉強になりました。・・・が、それ以上にガッカリしたのと、危機感がわいてきました。。。


どうなるんじゃろ・・・

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